つかのまの忘れがたい日々

かみやまくんがいる日常

シン・ゴジラを口を開けて観ていた

以下、ネタバレを含みます。

 

 

私にとって初めてのゴジラゴジラ×メカゴジラ(2002)だ。

 

しかもゴジラ目当てではなく当時アホほどハマっていたモーニング娘。目当てにとっとこハム太郎の映画を観てたらゴジラだった、という謎な状況であった。

 

おかげでゴジラ×メカゴジラのテーマソングでめちゃくそテンション上がった。ありがとうモーニング娘。

 

 

それから成長し映画オタクとなった兄の影響でゴジラ全作を見ることになり(うっすらと覚えているレベル)、私はマーベルコミックの方が好きだったのでゴジラなんぞ過去の作品を有難がる人は2016年に猿の惑星を観て驚く人と同類だろうと舐め腐っていた。

 

 

そしてそんな私はシン・ゴジラを口を開けたまま呆然と観るとこになったのだ。

 

 

ていうか、まず初めにくそにわかから一言言わせて。

 

ゴジラ敵なん!?!?

 

驚きの新事実。

結果、ゴジラは人間の手によって破壊神にも救世主にもなり得る存在だったわけです。

 

よかった。ゴジラはトモダチ。

 

 

オタクの入り口2.5次元ミュージカルより斎藤工に落とされた私がゴジラの凄さを1行で語るとすれば、

 

あのたくみが、5カットで死ぬ。

 

これが全てです。

 

まじ、たくみ、すぐ死ぬ。驚き。くっそかっこよかったのに、すぐ死ぬ。ステキ。

 

てかてか、ハセヒロ主演に持ってきた人、絶対鈴木先生好きでしょー!?!?!?デートも見てたでしょ?わかるよ!!!!

デートコンビの相方、泉ちゃんがいつもそこはかとなくムカつく表情だったのがよかった。くしゃみする3秒前みたいな。あんなムカつく表情で政治家だし既婚者だし次世代だしどうなってん。

 

 

ともあれ平時の際の人材と有事の際の人材が見事にかき分けられているなぁと。

もちろん役人をやっている時点で頭脳は良いわけで、そこに人間性とかいろいろ加わると有能な人材と呼ばれるんだろうけど。

しかし平時の際の有能な人材など有事には邪魔なこともある。矢口が最初に「巨大な生き物がいる」という発言をした時、尾頭が「上陸はあり得る」と言った時、それらを視野に入れてくれたら、どうなっていただろう。

そしてたとえ真実でもそんな発言をしてしまう矢口も尾頭も有事の際の人材なのだ。平時の際はそもそも出世に無縁な霞ヶ関のはぐれ者、一匹狼、変わり者、オタク、問題児、鼻つまみ者、厄介者、学会の異端視、そういった人間の集まりである巨災対が有事の際の人材の集まりなのは仕方のないことなのだ。

そして有事の際の人材は要領の良い有能な人物に使われることも多く、この場合は赤坂ァ!!!くそ!かっこいい!許す!!!!一緒により良い日本を作ろうな!!!!

 

平時の際の人材であるまあまあ有能な大臣どもはアメリカ軍がゴジラを挑発したお陰で進化したゴジラの光線で死ぬ。みーんな死ぬ。すげぇや。

 

 

個人的グッと来たシーンが3箇所あって、一つ目が里見首相代理が「こんなことで、歴史に名を残したくなかったなぁ」と呟くシーン

コネと派閥の年功序列でのし上がった人が言う言葉かね。泉ちゃんの「腹の中の読めない人」という評価に確かに、と頷けたのはこのシーンのあとからだった。全ては里見先生のシナリオなのもわかる。これからは好きに生きなよ。

 

二つ目は立川で矢口が巨災対にしたエモい演説。みんな大好き矢口蘭堂。さすが政治家だけあって演説がうまい。オタクで人間離れしたゴジラのヤバイ細胞についつい喜んじゃう科学屋の人間味を感じられる。悔しがっているような、泣くのを我慢しているような安田。安田かわいい。ひたすら安田がかわいい。安田のためにDVD買いたい。

 

三つ目は多摩作戦に入る前の「隊員は志願制で行くのか」「いえ、ローテでいきます。皆、入隊した時から覚悟は出来ています」

この誰が言ったわけではない(役者の顔が映らない。そして微妙に棒読みなのでもしかしたら本当の自衛官が言っているのでは?)何気ないセリフだけど、このセリフを聞いた自衛隊の広報官は喜んだろうなぁ。

 

 

あと、ゴジラ初上陸のときに跳ね飛ばされてた赤い電車の仇が無人在来線爆弾になったときの爽快感たるや!

 

あんなうにうにした魚類の目をしてるくせに一心不乱に東京に向かう執念。なんなの。きっとゴジラを上陸させるのはどこでもよくて、どこでもよくない。一番人々に絶望を与えるために東京だったんだろうな、と。

ピンチは日本さえも成長させるのさ、、、

 

一つ微妙だった点を挙げるとしたら最後の石原さとみのセリフである「まぁ、牧もそうした様に好きにしたら(雰囲気)」かな。

「牧もそうした様に」が邪魔すぎる。牧教授から波紋した「好きにする」ことが日本を救ったことは流れでわかるからシンプルに「好きにしたら」だけで十分だったんじゃ?

 

 

このシン・ゴジラ、日本映画にありがちなナレーションベース、ライフスタイルの提案、暗い日常描いとけば良し、有名俳優これだけそろえたよ?(それだけ)、みたいな感じじゃなく役者の画力とリアリティによって作られててテンポもいいしぼんやり観れるから好きだ。

近い映画は日本の一番長い日(まぁまぁつまらん)かも。

続編待ってるよ!

 

 

というわけでまだ2回しか観てないゴジラの感想を感情のままに書いたけど何が言いたかったかというと、シン・ゴジラを口を開けて観ていた私は1968年に猿の惑星を観た人と同類であった。